お琴を教える習い事の先生になるには?師範免許の取得方法や集客方法

琴と聞くと少し特殊な楽器のようで、習い事の教室としては少しハードルが高いように感じますよね。 実際に琴の教室はピアノ教室など他の楽器と比較すると少なく珍しい習い事のように感じます。 琴はお茶や日本舞踊のように日本人らしい習い事の一つで、趣があって音色もとても綺麗な楽器です。 競合が少ないからこそ挑戦したい、琴を教える習い事の先生になる方法をご紹介します。

琴 習い事

2018年04月22日更新

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わたしのお教室(マガジン編集部)

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琴(箏)の流派

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琴の流派は大きく分けて、山田流と生田流に分かれます。琴をやったことがない人にはピンと来ない琴の流派ですが、実は爪の形や構え方など基本的な部分に大きな違いがあります。

早速、主となる2つの流派のそれぞれにどんな特徴があるかを確認していきましょう。

山田流

山田流は丸爪を使い、琴に対し正面になるように構えるのが正しい構え方です。この姿勢になる理由は、生田流のように爪の角を有効に使う必要がないので、琴に角度をつけなくても良いからです。

山田流の多くは歌ものを扱っている点からも古いような印象を受けるかもしれません。しかし、実は山田流の琴は改良もされていて楽器そのものの音量も大きいため、現在作られている琴のほとんどは山田流の琴となっています。

生田流

山田流に対し、生田流は角爪で左斜め45度で構えて演奏します。

生田流は歌ものに加え、独奏曲や現代曲など幅広い曲を弾くことができます。しかし、山田流と比較すると琴は楽箏らしさを残した形状となっていて、改良された琴とは音も違います。今でも生田流の琴の良さを活かした曲を弾くような地域では生田流が重宝されていますが、山田流と比べるとその数はかなり少なくなっています。

琴も1種類だけではない

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一言でギターと言っても複数の種類があるように、琴の種類にも複数のものがあります。それぞれの琴は縁取りや使う材料が異なる他、種類によって絃の太さも違い、それによる音も変わってきます。他の楽器と同じように琴も種類によって金額が変わり、比較的安いものから高級なものまでがあります。

今はインターネットなどでも琴を購入することができますが、買う時にはどの種類であるかまでを気にしておくことが大切です。琴の教室開業のために開業するなら、生徒が使う琴の音と近いものを用意しておいてください。

お稽古用として使われる琴の種類

琴の教室などでお稽古用として使われる琴にも種類がありますが、ベタ作りや口角という種類のものがその代表的な琴となります。

琴の先生になりたいのならその琴の種類の違いを知って、生徒にお稽古用にどんな琴を購入したら良いかという相談をされた時にもしっかりとアドバイスできるようにならなければいけません。できれば琴が購入できるおすすめのお店を紹介してあげられたらなお良いでしょう。

ベタ作り

琴の中でも安価でお稽古にもよく使われているのが”ベタ作り”という琴です。

ベタ作りでは四分六板、柏葉、竜角、雲角の全てにプラスチックや骨などを使って縁取りをしていないという特徴があります。値段も安いので琴初心者にも購入しやすく、琴のお稽古でも使いやすい種類のものです。

口角

口角は飾りとして竜角と雲角に一本の角を入れた琴です。こちらもお稽古向きとして作られていて、値段はベタ作りよりは安くないですが初心者にも比較的購入しやすい種類だと言えます。

お琴は師範免許が必要

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同じ楽器でもピアノ教室などでは特に資格は必要ありませんが、琴は楽器の中でも厳しく人に教える先生になりたいと思ったら師範免許を取得しなければいけません。琴には会派があり、その会派によって免状の料金も異なります。

そして、注意しておきたいのは何かの事情があって一度琴を辞め、再度琴を始める時に会派を変えてしまうとまた一番最初からスタートになってしまう可能性が高いということです。せっかくなので今まで頂いた免状を無駄にしないためにも、同じ会派で琴を続けていくことをおすすめします。

琴は初伝、中伝、奥伝、皆伝、助教と所定の曲を修めてそれぞれの免状を受け取りますが、ここまででも約50万円程度の費用が必要となります。ここまでは昇格試験もなく所定の曲を修めるだけなので比較的難しくはないかもしれませんが、その後の教師、師範、大師範と上がっていくにつれて更に高額な費用が発生します。

師範になるには既に教師のお免状を持っていることはもちろん、所定の曲を修めた上で数回の実技を修了することが条件となってきます。更に、礼儀に厳しい琴の世界では会派によっては師範のお免状を受け取る際に師匠や親師匠、家元などへのお礼も必要で、単純に資格試験に合格すれば良いという他の資格とは違うということを覚えておいてください。

お琴の指導者になるには

琴の指導者になるためには、助教以上のお免状をもらう必要があります。琴は独学や他の教室でちょっと習っただけで人に教えられるようなものではなく、伝統の楽器ということもあって講師に求められるスキルやそれを証明できるようなものも厳しく設定されています。

全てのお免状を受け取るには300万円以上かかり、費用や時間もかかるので琴の指導者になりたいと思ったらすぐになれるという訳ではありません。琴の指導者になるためには自分がどこの会派に所属するかをよく考え、指導をする際にもそれに倣った教室で教えていくことになります。

お琴を教えるために必要なこととは

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琴を教える教室の先生になるためには、いくつかの必要なことがあります。もちろん、どんな教室で先生になるとしても必須なこともありますが、琴のように難しい楽器ならではの内容もあります。琴の先生になるためにはずせない、3つのポイントをご紹介します。

免許の取得

琴を教えるにあたって他の習い事の先生になるのと違うのは、琴を教えるためには資格を取得してお免状をもらわなければいけないという点です。お免状をもらうまでにも長い時間がかかりますが、資格を持っているということは自信にも繋がります。

琴は独学で学んだ程度では人に教えられるようにはならないということを理解し、また礼儀もしっかりと重んじなければいけません。お免状をもらうとともに、師匠へのお礼なども必要だということも踏まえて人間関係も気にしながら行動しなければいけません。

教える場所や複数の琴の確保

琴は比較的大きめの楽器なので、その琴を教えるとなると広いスペースが必要となります。

場所選びで気にしなければいけないのは広さだけでなく、防音の部屋であるかということです。壁の薄い部屋の一室を教室として使用してしまうと音がうるさいなどの苦情が他の部屋から入る可能性もあります。だからこそ、琴の先生になる場合には教室の場所選びには慎重になる必要があります。

更に、琴は生徒には自分の琴を購入してもらうことを前提としているかもしれませんが、体験教室に来る生徒やすぐに自分の琴を用意できない生徒のためにも複数用意しておくことも大切です。

集客

琴を教えるにあたって一番大変なのが集客だと言えるかもしれません。

琴は手軽に教えることができる習い事と違って習い事教室そのものが少ないので集客もしやすいと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、習い事として琴を選ぶ人は意外と少ないので集客するのは簡単ではありません。

集客ではホームページで生徒を募集するだけでなく、色々な習い事教室を集めたサイトに載せたり、ポスティングなども利用してまずは琴が習える教室があるということを知ってもらいましょう。その上でホームページでは他の教室との差別化を図り、琴の魅力を伝えるページを作れば自然と生徒を集めることもできるはずです。

琴は人と違うことをやりたいという人や、日本の伝統に触れたいという人にもピッタリな楽器なので、是非そういったターゲットが習いたくなるような教室の魅力を発信し、格安で体験教室を受講できるようにして琴の楽しさをできるだけ多くの人に知ってもらいましょう。

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