ボーカルスクール講師(ボイストレーナー)として開業するための準備・心得とは
音楽の世界に一歩踏み出そうとボーカルスクールをバネにして、カラオケが上手になりたい人や歌手を目指したいと思う人はたくさんいらっしゃいます。今回は、そのような人達のレッスンに必要なボーカルスクールの講師としての肩書きや取り入れたいレッスン内容について紹介します。
2018年04月15日更新
記事の目次
ボーカルスクールの開業に向いている人とは?
ボーカルスクールの開業に当たって、本当に肩書きがあった方が成功しやすいのでしょうか?
ここでは、どのような人がボーカルスクールの運営に向いているのかについて紹介します。
音大出身の方が生徒は集まりやすいの?
ボーカルスクールの講師には、音大を卒業している人の場合が多かったりします。音大卒の講師に教えてもらえるとなると、そうでない人と比較して、生徒さん達が安心して通うことができるようになります。また、専門学校に通っていた経験が物を言うことから、音楽に必要なあらゆる基礎というものをレッスンに取り入れることができます。
このことから、初心者にとっても通いやすいボーカルスクールとして、開業に向いていることが言えます。
実績のあるプロのアーティストの方が向いているの?
知名度のあるプロのアーティストが講師として勤めるとなると、生徒さんを集める上で有利になることは考えれます。知名度がある分、信頼性が高く評価され、通いたいと思う生徒さんがたくさんいらっしゃるからです。
しかし、歌のプロフェッショナルでもボーカルスクールの運営が上手かどうかまでは一概には言えません。スクールの運営に関しては、予算の見積もりやカリキュラムの作成と、あらゆる事務がたくさんあります。このように、プロの歌手であっても、経営に対するノウハウに関しては、工夫が必要とされるケースが考えられます。
ボーカルインストラクターになるのに資格は必要なの?
ボーカルインストラクターを目指すに当たって、特別な資格を取る必要はありません。しかし、ボイトレ講師を目指すことができる養成学校などで訓練を積んだ人と、そうではない人とではスキルに差があることが考えられます。
もし、ボイトレの養成学校へ通っていた人がホームページに経験があることをアピールできれば、通う生徒さん達にとっても好感を持てるお教室として、印象に残ることでしょう。ボーカルインストラクターの講師を目指すことができる養成学校では、実力のみならずレッスンのコツなどを学べる場としても魅力的です。
講師を目指す上で、ボーカルインストラクターの資格を取ることもおすすめです。
集客力のある人でもボーカルスクールを開業することはできます
ボーカルインストラクターのような資格や音大出身のような肩書きがなくても、お教室を開業することはできます。つまり、スクールの運営が上手な人でも、ボーカルスクールの開業に向いていることになります。そして、音楽を教えるスキルがなくても人を雇うことによって、魅力あるレッスンを生徒さん達に教えることができるようになります。
講師として雇うとなるとそれなりの人件費がかかってしまいます。しかし、アーティストのような音楽の専門家に教えてもらうことに、希望を持つ生徒さんはたくさんいらっしゃいます。このような方法も、レッスンの質や集客力を向上させる上で大切なことです。
ボーカルスクールの開業に必要なものとは?
生徒さんにレッスンを受けてもらうからには、開業時において様々なものが必要とされます。ここでは、人気ボーカルスクールを目指す上で必要な備品などについて紹介します。
教材
ボーカルスクールには様々な生徒さんが集まります。例えば、声優さんや劇団の人、そしてコールオペレータのような音声を仕事にしている人もいらっしゃいます。開業するボーカルスクールのコンセプトや集めたい生徒さんのニーズにあわせて、それぞれの人達にあった教材を選ぶ必要があります。
2つの宣伝とは?
無料レッスンの開講
無料レッスンを開講するメリットは、たくさんの人にレッスンの魅力を知ってもらうことにあります。実際のレッスンで楽しいと感じることができれば、再びレッスンに参加したいと思う生徒さんも増えることになります。気軽にレッスンへ参加できるサービスで、たくさんの生徒さんにお教室の魅力を知ってもらうのは無料レッスンを開講する魅力と言えます。
ホームページの開設
開業する上で、ホームページを作成することは一般的なことです。しかし、ホームページの内容次第では、人の集まりやすさは変わってきます。生徒さんを集めるからには、集客力に期待できるホームページを作成する必要があります。
例えば、無料レッスンへの案内や気軽に参加できる申し込みサービスをホームページ内でも行うことができれば、自然と生徒さんを集めることができる仕組みを作ることができるようになります。このように、生徒さんにとって理解しやすいレッスン内容や、使いやすいサービスをコンセプトに、ホームページを作成することが大切です。
開業場所
個室のあるレッスン教室
ボーカルスクールは音楽教室であることから、防音性のある施設で開業することが望ましいです。そして、1つのテナント内に複数の部屋を用意できる施設がボイトレスクールには向いています。
特に初心者の場合だと、歌声に自信のない人がレッスンに来ることが考えられます。そのような人でも安心して通うことができたり、著名なアーティストのプライバシーが守られるような個室を用意できるテナント選びもおすすめです。また、複数の部屋があることで、時間帯に融通の利くお教室で人気を集められる可能性があります。
そのような場合、生徒さんのスケジュールや月謝料の管理が大変になります。複雑なデータをコンパクトにまとめることができるシステムの活用がスクールの運営に望ましいケースも考えられます。
【参考リンク】わたしのお教室|教室ビジネスの「あったらいいな」をあなたに
通いやすいレッスン教室
レッスン内容やカリキュラムが魅力なボーカルスクールが人気を集めることはもちろんのことですが、お教室への通いやすさに関しても、生徒さんを集められるかどうかの決め手となるポイントになります。
例えば、最寄り駅から近ければ、電車で通いやすくなりますし、駅から遠くても駐車場があれば、車で通いやすくなります。アクセスの良い場所で開業した方が生徒さんにとっては、通いやすいボーカルスクールとして人気を集められる場合があります。
ターゲティングで考えるレッスン内容とは?
ボーカルスクールに通いたいと思う生徒さんの中には、プロを目指したいと思う人もいれば、習い事のような感覚で歌が上手になりたいと考える人もいらっしゃいます。ここでは、それぞれのニーズに合ったお教室作りをするための考え方について紹介します。
プロ向けのレッスンとは?
プロを目指すからこそ基本メニューの構成
音楽のプロを目指す向けのボーカルスクールの開業となると、本格的なレッスンを用意しなければなりません。例えば、発声練習のみならず、魅力的な声を出すための体作りも大切です。魅力的なボイスを出す際は、正しい姿勢や長い時間を歌い続けるだけの体力が必要とされるからです。
このように、全面的なサポートの元で音楽のプロとして、活躍できるようなレッスンを取り入れて行くことが大切です。
人前で歌うことができる勇気を与える
アーティストとして、歌が上手であることは必要不可欠ですが、人前でそれを披露したりすのも仕事です。このことから、勇気が必要とされるのもプロです。練習で上手に歌うことができても、人前でできなければ意味がありません。ボーカルスクールの講師や運営者として、歌うことへの自信を付けさせてあげることも大切なことです。
オーディションへの対策レッスン
音楽のプロフェッショナルとして、道を開くにはオーディションに参加して、合格する必要があるのが一般的です。そして、プロを目指す生徒さんの心ざしは強いものがあり、講師にもそれなりの熱意が必要とされます。生徒さんと共に切磋琢磨していけるボーカルスクールを目指して行きましょう。
楽しくカラオケできるようにするレッスン内容とは?
音痴を克服できるレッスン
カラオケはアカペラと違って、音に合わせて歌います。流れている音楽に対して、音程を合わせることができるレッスンが音痴を克服することに繋がります。音痴が直れば、歌への自信がつき、カラオケが楽しくなります。
ウィスパーボイスで魅力的な声に!
ウィスパーとは、囁きを意味します。例えば、楽曲の中で強調付けたい時に、ウィスパーボイスで歌うと魅力的なソングになることが考えられます。つまり、お歌のテクニックに当たるものがウィスパーボイスということになります。特徴としては、聴いている人を魅了させるものがあります。
ウィスパーボイス以外にもミドルボイスやハスキーボイスもテクニックの種類として挙げることができます。このようなスキルを磨くことができるレッスンを用意できれば、生徒さんがカラオケなどで楽しく楽曲を歌うことができるようになります。
カラオケで90点以上を狙えるレッスン
カラオケを楽しむ場合、歌い終わった後にモニターに点数が表示されるのが一般的であることから、高得点を狙いたいと思う生徒さんもいらっしゃいます。いい点数を稼ぐことができる要因は様々ですが、音痴を克服するだけでもカラオケの点数は上げられるようになっています。
カラオケは、機械で歌声を測定しているため、綺麗な歌声よりも音程の聞き分けが点数として反映されるようになっています。点数を取れるようになるのが音痴の克服、人を魅了するのがウィスパーボイスと言えるでしょう。
生徒さんの目標を実現できるボーカルスクールを目指しましょう
ボーカルスクールのコンセプトとして、カラオケが上手になりたい人が集まる初心者向けのお教室や歌手を目指すプロ向けのお教室と十人十色です。カリキュラムやレッスン内容をしっかり考慮し、生徒さんの目標を実現させてあげられるようなボーカルスクールを作っていくようにしましょう。