教室運営ノウハウ

教室を開業する資金はいくら?始める前にしっかり計画を立てよう

教室運営にみなさん興味はありますか?趣味や仕事でその専門分野に精通している人なら自分が教える立場になりたいと思っている人もいるでしょう。でも教室やスクールを始める人が、特に心配なのはやはりお金に関することではないでしょうか。 今回はそんな人に、教室を始めようと思っているが開業するときの資金はいくらか、維持費はどれくらいかかるか、始めるときの資金繰りなどについてご紹介したいと思います。

2018年02月27日更新

わたしのお教室(マガジン編集部)

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教室を開業するための準備

まず教室を開業するにあたってしないといけない準備です。とはいってもピアノ教室やそろばん教室、英会話教室など教室の専門性によって準備しないといけないことは様々です。

物品を揃えるところから始めると、かなりの初期投資がかかるものもあるでしょう。しかしそういったことの前にやっておいたほうがいいこともあります。

教室を開業するために必要な届け出

教室 開業 資金
開業して個人事業主になる人は、開業してから1ヶ月以内に「開業届」が必要です。開業届とはその名の通り開業するときに必要な届け出です。正式には「個人事業の開業・廃業等届出書」といいます。つまり経営がうまくいかないなどの理由で廃業するときにも出す届出書になりますね。

開業届は、必要事項を記入しお住いの住所の管轄である税務署に出しに行きましょう。記入事項もそんなに難しいことはなく、10分~15分ぐらいで書けます。

参照 国税庁「個人事業の開業届出・廃業届出等手続」

また開業届を1ヶ月以内に出せなくても特に罰則はありません。かといってずっと出さないわけにもいかないので確定申告など税務署に行く用事があるときに、ついでにやっておくといいでしょう。

教室を開くために資格は必要か

教室運営を始めるにあたって専門的なことを教えるので、資格が必要と思う人もいるでしょう。結論から言いますと特に資格は必要ないことが大多数です。しかし専門的な資格であればあるほど持っていたほうがいいのも事実です。なにも資格を持っていない人が講師をするより、資格を持っている人が講師をするほうが、生徒側としても安心して受けられますよね。

資格をもっていたほうが集客につながるなどのメリットが多いので資格を取ることはおすすめです。
もちろんなくても始められるものが多いので大丈夫だと思いますが、心配な人は一度開業届を出すときに税務署の方に聞いてみるのもいいかもしれません。

教室をどの場所で開くか

さて教室を開業するにあたって、どこで開業するかはとても重要なポイントです。自宅で開業すれば初期投資も少なくてすみます。新しく賃貸を借りると広さも自由に確保できますし、できることの幅が広がると思います。また料理教室ではレンタルキッチンもあるなど、教室によっては特殊な借り方をできるところもあるのです。

開業場所
場所によってそのメリットは様々です。

  • 自宅開業のメリット
    ・初期投資が安く済む
    ・通勤費が掛からない
    ・家賃などの固定費も安く済む
  • 自宅開業のデメリット
    ・場所が狭くなることが多い
    ・集客に向かない
    ・場所が分かりにくい
  • 賃貸・テナントを借りるメリット
    ・自宅でできない人も開業できる
    ・広いスペースを確保できる
    ・集客しやすい立地に構えられる
  • 賃貸・テナントを借りるデメリット
    ・初期投資がかなりかかる
    ・教室によっては借りられないなどの条件がある
    ・集客できないと維持費だけ掛かってしまう

 
本当に1から始めようと思っている人はまずは自宅開業から始めることをおすすめします。集客できていないのに賃貸・テナントを持つと維持費ばかり掛かり余計焦ってうまくいかないことが多いです。

教室の開業に必要な資金

では「実際教室を開業するときに掛かる資金っていくらぐらいなの?」という人は沢山いると思います。必要なものが揃っていればいいのですが、最初は自分で1から揃えるという人がほとんどだと思います。机・椅子・資料・その他専門的な物品等があり、そこに家賃や光熱費などの維持費も追加されてきます。しっかり計画的にお金の計算をしていなければ赤字になってしまうこともあるのでちゃんと管理できるようにしましょう。

自宅で開く場合の資金

【初期投資】0円~数十万円ほど

教室にもよりますが自宅で開業する場合、場所もそんなにとれないと思うので机や椅子も大量に揃えるといったことはないと思います。家に最初から生徒分の机と椅子があれば0円で済むこともあります。その他備品等かからない教室なら0円から開業を始められることも可能なのが自宅開業のメリットですね。

ただしプライベートな空間と一緒になることもあるのでそこは注意が必要です。
また他の家族と一緒に住んでいると迷惑をかけてしまうかもしれませんのでしっかり相談して決めましょう。

賃貸・テナントなどの物件を借りる

賃貸・テナント
【初期費投資】数十万円~数百万

賃貸を借りたことがある人はわかると思いますがまず敷金・礼金がかかります。借りる場所によってまちまちですが、敷金は家賃の2ヶ月分ほど、礼金は0~1ヶ月分が妥当ではないかと思います。

新しい場所に構えるということは、机や椅子といったものも一から購入しなければなりません。自宅からあるものを持っていくという選択肢もあると思いますが、やはり一から始められるメリットとしてコンセプトにあった場所を提供できます。コンセプトにあった物品を揃えることでしっかりした教室の形づくりに繋がり、集客にも役に立つことでしょう。

個人事業主の思想やコンセプトがちゃんと伝わると、それを求めてやってくる人も多くなり、理想の教室運営に近づきます。そのための初期投資と考えるなら必要経費と考えて出資するのも悪くないと思います。

しかし理想だけを追い求めて現実が追い付かない、なんてことにもなりかねません。賃貸やテナントを借りて教室を開業しようと思っている人は入念な計画づくり、うまくいかなかったときの対策等も練っておかなければ失敗して断念しなければならないとこになります。

そういったことを鑑みると最初は自宅開業で始めて様子をみる、うまくいきそうなら賃貸やテナントを借りて事業を拡大していうといった事業展開をおすすめします。

フランチャイズ契約

塾やパソコン教室といった教室開業には、その教室運営をしている企業とフランチャイズ契約をして開業する方法があります。フランチャイズ契約は1から始める人にとって非常にありがたいことが多いです。研修などで開業や知識のノウハウを提供してくれる、開業時の物品や資材、場所の情報を提供してくれる、開業後も手厚くサポートしてくれるなどといったメリットがあります。1人で始めようとしている人はまず何から始めていいのか、何が必要なのかといったことを全部自分で調べて考えて集めなければなりません。

そういったことの教科書になってくれる企業がいると教室開業までをスムーズに行える利点があります。
しかしメリットばかりではなくデメリットもあります。フランチャイズ契約をするにあたっての加盟金・研修費・開業許可料など1人でやるとき以上にお金が掛かることもあります。
何が自分に合った始め方か考えて決めましょう。

教室運営に必要な維持費

初期投資もなんとかなりいざ教室を開業しようとなりますが、生徒の月謝、教室の維持費など考えることはまだまだあります。まず1番に考えたほうがいいこととしては維持費がどれくらい掛かるかということです。『月々かかる維持費-生徒の月謝』がマイナスであれば教室を運営していく資金が足りなくなり、やがて廃業に追い込まれます。そこで月々の維持費がどれくらいかかるか実際に計算してみましょう。

月々の維持費

  • 家賃(自宅の場合0円)
  • 光熱費
  • ネット接続などの通信費
  • 交通費(自宅の場合0円)
  • 広告費
  • 消耗品
  • 加盟金等(フランチャイズ契約の場合)

など様々なものにお金が掛かります。自宅で教室を開かれる場合は固定額の大きい家賃や交通費がかかりません。教室によって通信費が掛かったり一番幅が広いのが消耗品でしょう。

料理教室なら毎回食材に費用が掛かり、書道教室なら半紙や墨が消耗品になります。こういった費用を生徒から毎回徴収していたらそれはそれで収支表の作成が面倒になります。ですのでそういった消耗品等のお金も月謝に入れておくことをおすすめします。

教室 開業 資金

月々の月謝

先ほどの維持費を頭に入れたうえで月々の月謝について考えていきましょう。まず何人生徒が確保できるかによって月謝も変わってきます。多すぎず少なすぎずの人数を決め、その人数以上になったら黒字になるということを考えます。

月々の維持費÷適度な人数=月謝を決める土台

さらにそこから利益を優先するのか、それとも教えを広めたいなどの考えがある人は月謝をもう少し下げるなどして調整しましょう。

押さえておきたいのは自分が回せる人数を把握しておくこと。生徒の数が少なくて収入が増えないと焦ってしまうこともあります。ですが逆に生徒の人数が多すぎてやっと黒字となるとだんだん苦しくなってしまいます。そうなると心身ともに消耗してしまい継続が困難になるでしょう。募集を締め切る等で対策をしてください。

教室を開業するときの資金繰りを考える

教室を開業しようと考えている人は上記の必要な開業資金で、だいたいどれくらい必要になってくるか分かったと思います。

また開業してすぐに募集が掛かるとも限りません。そういったときのために収入が0円でも、6ヶ月は生活していける資金の準備が必要だといわれています。

まず開業する初期投資が掛かりその他に開業後の維持費、自分の生活費等もかかってくることを忘れないようにしましょう。そのことを頭に入れ考えていくと

初期投資額+6ヶ月分の維持費+6ヶ月分の生活費

となってきます。
初期投資額にもよりますが、最低でも100~200万円はあったほうがいいかと思います。生活費があまり掛かっていない人は100万円ぐらいでもやっていけるのではないでしょうか。ただし6ヶ月分の維持費には広告費等、生徒がいなくても掛かるお金があります。

賃貸やテナントを借りるとそれだけで月々家賃が掛かり、6ヶ月分ともなるとそれだけで何十万です。
また仕事を辞めたばかりだと、社会保険料も高いままでしょう。そうなってくると月々の生活費が10万円なんか軽く突破してしまうので注意が必要です。

まず教室を開業しようとしている人は、ここで具体的な金額を算出しどれくらい資金が必要なのが明確にしましょう。そうすることで始められるかの基準にできますし、全然足りなければ資金集めから始めたほうがいいということになると思います。

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