教室運営ノウハウ

そろばん教室開業に必須な資格は?珠算連盟の加入と賢い運営方法

デジタル化が進んだ現代でも、“そろばん”の魅力を感じている人は多いもの。その証拠に、そろばん教室のニーズは今もなお途絶える事はありません。「幼い頃から、そろばん教室に通っていた」という人の中には、「育児も落ちついたし、そろそろ、そろばん教室を開業しよう!」と考えている人もいるのではないでしょうか。生徒さんの珠算能力が伸びたり、検定に合格したりした時の喜びを講師と言う立場から応援できる絶好のチャンスです。

2018年02月26日更新

わたしのお教室(マガジン編集部)

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そろばん教室開業に必須な資格はある?

そろばん教室開業に必須な資格
そろばん教室開業には、国家資格のような資格は必要ありません。ピアノ教室や個人塾などと同じ感覚で開業できます。ですが、そろばん関連の連盟団体に加入していれば、その団体が定めている資格が必要なケースもあるでしょう。こうした認定資格はスクーリングなどを通じて取得できる機関もあります。

では、珠算レベルの評価証明となる珠算検定ですが、珠算講師としては何級以上の検定を取得していれば良いのでしょうか。結論から言えば、一級以上の検定を取得していると、教室を開業する時のアピールにもなりますし、生徒や保護者から信頼してもらえる要素にはなるでしょう。加盟団体側も一級を指標に掲げている所がほとんどです。ですが、一番重要な事は、講師の検定資格が云々と言うより、生徒にどれだけ分かりやすく指導できるか、と言う指導力です。

珠算関連の連盟団体に加入すべき?

そろばん教室を開業する時に、真っ先に考える事は、珠算関連の連盟に加入すべきかどうかでしょう。この珠算連盟に加入すると、検定試験実施会場として認可されたり、教材を割引定価で購入できたりします。さらには、連盟主催の講習会などに参加する事ができるため、珠算関連の情報をいち早く入手する事ができるでしょう。

もちろん、珠算連盟に加入せず、全くのサポートなしに開業する講師もいます。ですが、生徒の事を思えば、検定を受けたり、珠算大会などの催し物に参加したりする環境が少なくなると言う事になります。そのように考えると、何らかの珠算連盟加入は妥当な考え方です。

また、「○○連盟に加入」と言うセールスポイントがあるほうが、保護者の信頼も得られると同時に生徒を呼び込みやすいとも言えますね。

そろばん教室

三大珠算団体

珠算連盟団体には、「全国珠算連盟」 「全国珠算学校連盟」「全国珠算教育」の大規模な3団体が存在します。その下部組織にそれよりも小規模な団体組織があります。目標にしているものや、指導内容などは団体によって違いがありますので、自分が求めている内容に近い団体を選ぶ事がベストでしょう。

地域に根差したそろばん教室を開業するならば、その地域を管轄する団体の特色をしっかり把握しておく必要があります。

会費や拠出費用

一番気になるのが、連盟に加入した時の入会金や、会費、拠出費用などの金銭的な詳細ではないでしょうか。生徒数の少ない小規模な教室ならば、なるべく連盟にかかる費用は少なくしたいものです。ですが、費用については団体によって違いがあるため、やはり加入前の確認が必要となるでしょう。

ちなみに、例をあげると、ある珠算連盟の入会費は年間1万円、講習会費用、懇親会費用なども開催されるごとに数千円単位で徴収されるようです。中には連盟によって高額な費用がかかる場合もあるため、費用対価を十分に考えて団体選びをする事が大切ですね。

加入方法

加入を希望する場合は、全国各地にある珠算連盟のホームページなどで閲覧してみましょう。団体の入会規約や入会関連の情報、加入方が記載されています。直接電話などで加入手続きの事を詳しく聞くなどしても理解しやすいですね。または、商工会議所に問い合わせて詳細を聞いても良いですね。

そろばん教室開業で得られる月収

そろばん教室を開業して得られる月収について、一例をあげて検証しましょう。

自宅で開業する場合、生徒数が約15名程度だと仮定します。そろばん教室の月謝相場の6,000円を徴収するとすれば、6,000円/月×15名=90,000円が収入となるでしょう。

ここから教材費や高熱費用などを差し引いた額面が収支となり、講師の手元に残る額となります。その収支相場は6万円~7万円程です。また、雑費として鉛筆、赤鉛筆、消しゴムなどの消耗品代も入れると収支はもっと少なくなります。

そろばん教室開業の準備

そろばん教室開業の準備
そろばん教室開業が決まったら、物品や勧誘などの準備がスタートです。主な準備物は以下のようなものです。生徒数に合わせて用意しましょう。

  • そろばん
  • 文鎮
  • 長机(3名使用可能)
  • 椅子
  • 鉛筆、赤ペン、消しゴムなどの文具類
  • 教材(あらかじめ出版社に発注したり、珠算連盟より指導を受けていたりすると効率的)

※そろばん、教材、文鎮、文房具類は生徒さんが都度持参するため教室で人数分を用意する必要はない

また、生徒を募集する時には、ホームページで募集したり、ビラなどを近所のポストに投函したりする事もおすすめです。幼児や小学生を対象にするならば、園や小学校に許可をとって、入り口でチラシを配るのも良いでしょう。

生徒募集のコンセプトをアピール

生徒を募集するときは、教室が目指すコンセプトを明確にしたいものです。募集する際によく見られるポスターやチラシのコメントには「集中力が養おう」「記憶力アップ」「発想力を豊かに」「マナーアップ」などがあげられます。このように、そろばん教室に通うことで得られるベネフィットをいくつか掲げておくと、生徒さんが得られるメリットがすぐに分かりますね。

そろばんは、3年生、4年生の算数の必須項目ともなっているので、少なくともお子さんがそろばんに触れる機会はありますが、数時間程度の授業でそろばんを極める事は不可能でしょう。そこで、そろばん教室の講師が子供の好奇心や学力を伸ばしてあげる事が最大のポイントとなります。

また、そろばん教室は“そろばん”や“暗算”を習うだけでなく、“あいさつ”や“マナー”なども指導する場所と言う幅広い指導の仕方をする教室もあります。

対象年齢

そろばん教室の対象年齢
そろばん教室に限らず、殆どの習い事のスタート時年齢が低年齢化しています。そろばん教室をスタートするには、数の基礎概念が出来上がってからが望ましいという考え方もあり、幼稚園児〜小学低学年くらいから習い始めるお子様が多いようです。

もちろん、スタートの時期は人それぞれですが、早くスタートすればするほど、検定もスムーズに進み、ゆとりを持って目標達成につながるでしょう。また、そろばん教室と言うと子供をイメージしがちですが、最近は“脳トレブーム” “認知症対策” “集中力強化”などの理由から、大人からも再び注目されているのです。

もちろん、年齢は関係なくその人の珠算能力に合わせた指導が必要になってきます。対象年齢を明確にさせておく事も大切ですね。

生徒さんの目標設定を明確に

生徒さんの中には「いつまでそろばん教室を続ければ良いのか…」と言う質問を講師にしてくる事があります。もちろん、何才と言う制限を設けてなければ、いつまでも、継続して構わないのですが、中学生になると部活や塾などに追われるお子さんが多くなるため、そろばん教室を継続させるのが難しくなる傾向にあります。

ですから、小学6年生までに、そろばん教室をやめてしまうお子さんが非常に多いです。そのように考えると、「6年生までには、○級までは取得しようね」などと検定級を目標設定してあげる事が子供のやる気にもつながります。また、目標を明確にする事で、子供と先生の間だけでなく、保護者間にも共通の課題や目標ができるので、家庭での取組み方においても後押ししてもらえるでしょう。

そろばん教室開業!指導へのブランクは?

いくら珠算経験があるからと言って、「幼い頃に習ったきり…」とか、「数年間は珠算から遠ざかっていた」というようなブランクがあると、教室開業についても自信がなく、ためらいがちになるでしょう。“珠算経験”と“指導”は別の話になります。話術だったり子供をやる気にさせる心理戦だったりと様々な工夫が必要になります。

こうした珠算のブランクや指導の不安を解消するには、開業前に他のそろばん教室の講師として勤め、実際に指導の流れやポイントを学ぶと良いでしょう。ある程度自信がついたら、独立開業に挑む事がベストです。最近は、テレビや雑誌などの媒体でも話題になっているコンピューター画像を使用した“フラッシュ暗算“を指導するそろばん教室もあるため、現代のそろばん教室に求められる技能を身につける良いチャンスにもなるでしょう。

そろばん教室 フラッシュ暗算
昔から指導受け継がれてきた珠算方式と、画期的な現代版の珠算方式を融合させることで、クオリティの高いそろばん教室が開業できそうですね。

そろばん教室を開業するにあたり、最も大切な事は、主に小学生対象に分かりやすい指導を心がける事にあります。先生になるにあたり、珠算自体の知識がある事は必須となりますが、計算や暗算だけでなくマナーまでをしっかり身につけてもらえるような評判の良い先生として活躍できると良いですね。

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