お料理教室の開業に必要な手続き|取得しておくと説得力が増す資格は?

料理教室は教室の開業の中でも女性に人気のあるジャンルの1つですよね。 実際に料理教室で講師をしているという方の中にも、いずれは独立して自分の教室を持ちたいと考えているような方もいらっしゃるのではないでしょうか。 気軽にできそうな料理教室の開業ですが、実は開業に必要な手続きもきちんとあります。 料理教室の開業にはどのような手続きが必要かについてご説明します。

2018年02月26日更新

教室運営ノウハウ

わたしのお教室(マガジン編集部)

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料理教室の開業には資格は必要?

料理は誰にとっても身近なもので、実際に料理教室では資格を取得したい人向けの講座もありますよね。だからこそ、全ての料理教室の講師は何か料理の資格を持っておかなければいけないのでは?といった勘違いをする人もいるかもしれませんが、実は料理教室を開業する際に必ず取得しなければいけない資格というものはありません。

そういった意味でも、料理が得意な人にとっても料理教室は比較的始めやすいものなのではないでしょうか。

料理教室を開業する時に取得したい資格って何?

料理教室を開業する際には必ず資格を取得しなければいけない訳ではありませんが、講師としていくつかの資格を取得しておきたいと考える人もいらっしゃるでしょう。なぜなら、その資格を持っていることによって料理の説明にも説得力が増したり、食材についての知識を増やして生徒に伝えることもできるからです。

また、資格を取得することで自分が自信を持って教えられるジャンルを作っておくのもとても良いことです。料理の資格は意外とたくさんあり、その全てを取得することは難しいことでもあります。その中でも取得しておくと良いのは野菜ソムリエや食育インストラクター、漢方コーディネーターなどといった資格です。

これらの資格はただ美味しい料理を作るだけでなく、美容に気を配ったり健康な体を作るための料理を作ることと繋がっているので、食のプロとしては是非取得しておきたいですね。

野菜を調理中

資格があることが教室の強みにも

資格を取得している講師と何の資格も取得していない講師では、圧倒的に前者の方が有利です。教室紹介の講師のプロフィールで料理に関するいくつかの資格が記載されていれば、この教室で料理を学べば料理上手になれそうだという印象を与え、それだけでその教室の価値を高めます。

また、自分の勉強にもなるので資格取得のためにさらに専門的なことを学ぶのは良いことです。“○○の資格を持った先生から料理が学べる”というのは、生徒にとって教室を選ぶ決め手にもなる、その料理教室の強みとなること間違いなしでしょう。

料理教室の開業に特別な届け出は必要なし!

料理教室は人の健康に直接関係する”食”にかかわる教室なので、特別な届け出が必要な気がしてしまいますよね。しかし、実は料理教室には他の教室と同様に特別な届け出は必要ないのです。なぜなら、料理教室の目的は料理の作り方を学ぶことであって、作ったものを生徒に購入してもらうことではないからです。

料理教室の場合には料理の作り方を教え、その場で試食をしてもらうという形式になっているので、許可証を得ることなく開業しても何の問題もないのです。

届け出が必要なのは製造や販売をする場合のみ

逆に、製造と販売を行うような場合には届け出が必要となるので注意しましょう。例えば、お菓子を販売する時には食品衛生責任者証と菓子製造業営業許可証の2つは最低限必要となります。物によっては他にも必要となる許可証があるとされる場合もあるので、自分が販売したいものにはどんな許可証が必要かをきちんと調べてから開業することが基本となります。

許可証を取得せずに販売を行った時には、食品衛生法違反に問われてしまいます。食事は場合によっては人の体に害を及ぼし、食中毒などを引き起こす恐れもあります。だからこそ、製造や販売をするような営業方法の場合は許可証が必要となり、安全面により注意が必要とされるのです。

料理教室で作ったものを販売するのはNG

料理教室での販売行為はNG
製造や販売をする飲食店の営業に許可証が必要なことからもわかるように、”料理教室”という名目を使って料理の作り方を教えるのと同時に製造や販売を行うことは禁止されています。そのため、料理教室を開業したら本来の目的である”料理を教える”ということ以外を行ってはいけません

販売することはもちろん、できたものを生徒が持ち帰って家で食べるといったことも禁止事項に含まれています。作ったものは必ず料理教室の時間内にその場で食べてもらってください。

特別な届け出が必要なくてもできる料理教室だからこそ、そういった点はしっかりと守っていきましょう。

”開業届”は教室の内容にかかわらず必要

料理教室も他の教室と同じように、開業をする時には開業届を提出することが必要となります。開業届の正式名称は個人事業の開業・廃業等届出書です。

料理教室の開業も個人事業を行う個人事業主ということになるので、事業を始めた後の手続きとして開業届だけは事業所の管轄の税務署に提出する義務があるということを覚えておいてください。

開業届を出すとどうなる?

開業届は事業を開始してから1ヶ月以内に税務署に提出することが義務付けられています。書き方についてはわからなければ税務署で教えてもらうことができるので安心してください。

開業届を税務署に提出して料理教室を開業すると、年末に確定申告をするための用紙が届くので、それを使って申告することになります。

また、開業届を提出したことによって経費として計上できるものもあります。例えば、ホームページなどを使って宣伝している場合はその通信費、料理教室として使用している面積に応じての家賃、光熱費といった部分が経費として計上できます。

また、料理教室の場合には使用する食材も経費として計上できるものとなってきます。開業届を出すだけで料理教室が開業できることを考えると、手続きとしては比較的簡単で始めやすいと言えますよね。

使用する食材も経費として計上可能

開業届を提出しないと脱税となることも

実際には開業届を提出しないで料理教室や他の教室を開業しているという人もいます。しかし、これは脱税となってしまう可能性があり、実際に生徒の数が増えたり教室の回数を増やすことによって脱税がバレてしまうといった危険性もあります。

もし脱税がバレてしまうと罰金も加算され、結果的に実際にかかる予定だった金額よりも多くの税金を支払わなければならなくなるなど、思った以上に大変なことになってしまいます。

また、確定申告の際に故意に売上を減らしたり経費として計上する金額を増やすなどの脱税もバレることなのでやめましょう。脱税をしたことによって実際よりも多くの税金を支払わなければいけないのはその年だけでなく、過去に脱税した分も遡って調べられます。

軽い気持ちの脱税によって後から高額な税金を支払わなければいけないことにもなりかねないので、開業届は必ず提出するとともに確定申告では必ず正しい金額を申告するようにしてください。

料理教室の開業の手続きは意外と簡単

趣味や特技を活かして独立して料理教室を始めたいと思っても、手続きが面倒そうでなかなか行動に移せないという方もいらっしゃるでしょう。料理教室は場所を確保して開業届さえ提出すれば誰でも始めることが可能なので、手続きとしては意外と簡単だと言えます。だからこそ、最近では自宅で料理教室を開業している主婦も多いですよね。

是非、この機会に開業届だけで気軽に開業することができる、憧れの料理教室を始めてみてはいかがでしょうか。

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