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贈られる人も作る自分も癒される・横浜アイシングクッキー&シュガー教室「acorne」小川敦子先生

自室マンションでアイシングクッキー&シュガー教室「acorne(アコルネ)」を開講中の小川敦子先生。生徒さんには親しみを込めて「あこ先生」と呼ばれています。(以下あこ先生)。お菓子作り教室に通い始めたことがきっかけで、アイシングクッキーの世界にのめり込み、ほぼ独学で高い技術を習得。「おしゃれで可愛い!贈られた人が笑顔になる」…そんなデザインを次々生み出すあこ先生のクラスは、生徒さんたちもアイシングによって心が繋がって笑顔が溢れていました。「自分自身、アイシングによって心が癒されている」という、あこ先生の教室経営の秘訣に迫ります。

2018年02月27日更新

小川 敦子(アイシングクッキー&シュガー教室)

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アイシングクッキーを贈ると「これ何!?」と笑顔が広がるのが嬉しくて

今回取材させていただいたのは「通常レッスン」で、単発で受けられるレッスンでした。各クラス、最大4人の少人数制になります。バレンタイン向けに、クッキーとクッキーの間に飴で作った透明の窓をつけて、その間にカラフルなトッピングシュガーを入れて「シャカシャカ」音がするというお菓子でした。クッキー生地にアイシングがほどこしてあって、とてもおしゃれなデザインです。

最初に、今日行うアイシングのラインの引き方をシートの上に練習します。そのあと、丁寧にクッキーにアイシング。難しい部分は、あこ先生が細かくコツを教えてくださいます。「今日は飴で窓を作る部分が難しいんです」とアイシング以外の部分も、何回も試作してベストな方法を伝えてくれます。とっても研究熱心な先生のアドバイスに、生徒さんたちも感心しきり。皆さん、集中して真剣に取り組み、出来上がった後は満足そうな素敵な笑顔。

「毎月、その月に合ったデザインを考えています。クリスマスやバレンタインのデザインはとても人気で、満席になると嬉しいですね。デザインは皆さんに喜んでもらえるよう、頭を悩ませて考えているんですよ」というあこ先生。募集を始めると、1日で定員が埋まってしまうことがほとんどという人気ぶりです。

アイシングクッキーはデザイン力が問われる世界。毎月のデザインは季節にあったテーマを決めて、それに関する画像を検索して絵に起こしたり、クッキーに直接アイシングしたりして、デザインを膨らませていくそうです。

「最初の頃にびっくりしたのが、お教室で出来上がったクッキーをその場で、ニコニコ笑顔で眺めている方がいたんですね。その姿に『ああ、アイシングクッキーってこんなに人を笑顔にできるんだ』ってなんとも言えない幸せ感に包まれました。教室だけで終わらず、お家に持って帰ると、お子さんや家族とクッキーの話で盛り上がる。アイシングクッキーで人の和が出来ることが嬉しいですね」とあこ先生は語ります。

10年ほど前に、近所のフランス菓子のお教室に通い始めたのが、お菓子作りを本格的に学ぶきっかけでした。そこにキッズのお菓子教室のクラスがあって、アシスタントを務めることになったそうです。

「アシスタントを務めながら、お菓子の教室のノウハウをそこで学びました。ある時、アイシングクッキーのレッスンを受けたら楽しくて。アイシングクッキーを贈ると、とても喜ばれるんですね。『これ何!?』って驚いてくれるのがとても嬉しかったんです。そこから、ひたすらハマって独学で追究し始めました」そして、知識を深めるためにシュガーメソッドを学び、2014年にこのお教室を始めました。

新しいデザインを生み出す苦労…でもアイシングで自分も癒されている

「思えば、小さな頃、絵を描くのがとても好きで…その気持ちがアイシングクッキーに繋がっていると思います」。お菓子作りも家庭向きのものは作っていましたが、本格的なものはフランス菓子の教室に通ってから。「アイシングクッキーはとてもオリジナル性が高いんですよね。独自のものが出来るところが特徴です。」

ただ、やはり最初にデザイン性の高い単発の通常コースに来られると初心者の方は少し戸惑うそうで、そのため「基礎コース」という1ヶ月1回ずつ、4ヶ月通って基礎を学ぶコースもあるそうです。「最初は単発デザインコースのみだったのですが、それですとリピーターの方のアイシングの技術力と初心者の方と差が大きくなってしまいます。レッスンをスムーズに進めるためにも、基礎をお伝えする基礎コースをまず設定しました。」

そちらでは、アイシング自体の作り方、色の出し方、コルネ(絞り器)の作り方、ラインの引き方…基本的なアイシングのハウトゥーを学べます。そして、より凝ったデザインに挑戦したい方には中級コースも設定されています。

中級コースは、魅力的なデザインが用意されています。お花のモチーフを口金を使って絞って作る「お花絞り」や、クマちゃんにリバティの模様の洋服を着せたデザインなど、基礎コースからランクアップした内容になっています。アイシングクッキーの魅力に魅せられた方は「やってみたい!」とおっしゃる方が多いのも納得です。「新しいデザインに挑戦したい!という気持ちを高まるような、魅力的なデザインを常に悩みながら考えています。

そして、単発コースでは、アイシングだけではなく『ヘクセンハウス(クリスマスに作るお菓子のおうち)』『ケーキポップス(丸いケーキのお菓子)』や『クッキーのコーヒカップ』などのコースもとても好評でした。美味しくて、且つ『これどうやって作るの?』と興味を持ってもらえるようなお菓子を提案していきたいですね」と、常に生徒さんの好奇心をくすぐるようなデザインを考え、産み出していることが、安定したお教室経営の秘訣なのでしょう。

「今まで、私は特にこれが得意、っていうことがなかったんです。お菓子を作ってプレゼントして喜んでもらえるということが自信になっていくというのは、皆さんあると思います。」お教室は、以前は小規模に開講していたのですが、クラスを増やし本格化させたのがここ1~2年だそうです。

「正直、うまくいくかな…と不安もたくさんありましたが、アシスタントをしていたお菓子教室の先生が教室開業スクールを開講されていて『大丈夫だよ』という言葉と、たくさんのサポートに後押しされました。きっと、やってみないで諦めたら後悔すると思ったんです。でも、毎回『今回のデザイン、皆さんに気に入ってもらえるかな』と内心ドキドキしています…でも、ハートが強くないと。いちいち落ち込んでいたら前に進めません。何より、生徒さんが喜んでくれる…その喜びをダイレクトに感じられることが嬉しくて」

自分自身、アイシングクッキーを作ることで、辛いことがあっても癒されるというあこ先生です。

事前準備はレッスンをスムーズに行うためにとても大切なこと

「独学でほとんど学んできたので、新たな技術を学ぶ部分では自分自身で努力したり、工夫も必要です。テクニックは書籍で学ぶこともありますね。レース模様などはとても細かいのですが、描いていてとても楽しいです。ただ、やはりすぐに線を思い通りに描くのは難しいので、まだ慣れていない方には丁寧にレッスンするように心がけています。綺麗に出来上がって、皆さんに素敵なアイシングクッキーを持ち帰って頂くことで満足していただけると思うんです」

レッスンをスムーズにかつ、楽しく進めるための工夫と努力を怠らない姿勢があこ先生のレッスンの秘密です。レッスンをスムーズに行うために、事前準備はとても大事だとおっしゃいます。あこ先生は、1人でレッスンの準備からHPの更新、写真撮影、問い合わせの対応などやっていらっしゃるので大忙しです。

「事前準備はとても大切です。準備8割、というくらい、レッスンを成功させるためにも必要なことだと思います。例えばコルネという絞り袋はOPP袋で自作しますが、アイシングの硬さや色で分けていますから、1ヶ月に600個ほど必要な時もあります。アイシングは時間が経つと分離してしまったりしますから、前々から準備しておくことは出来ません。当日の朝に準備をします。時間内にプログラムがスムーズに終わるように、基礎コース以外は、生徒さんにはアイシングのデザインを完成させることに集中してもらいます」。

一人一人にアイシングを色別・硬さ別に用意する手間は、想像以上の時間がかかるでしょう。皆さんに楽しくレッスンして欲しいから、手間を惜しまないあこ先生です。でも、全て整ってただ体験するだけのお教室はやりがいが見出せません。

「準備は大切ですが、かと言って、ただ体験するだけのレッスンですと、満足出来ません。アイシングの醍醐味をしっかりと学べるレッスンになるように考えています。」

生徒さんたちが一生懸命質問しながら、アイシングに集中して仕上げていくレッスンは「何かを作る」楽しみに満ちています。レッスンの最後には、レッスンのポイントを細かく説明したわかりやすいプリントが配布され、ご家庭で作るときにも復習できるようになっているのもポイントです。

アイシングクッキーに出会う「きっかけ」のフォト絵本を作りたい

今後の夢や目標をお尋ねすると「夢は、アイシングクッキーを知らない方も楽しめるような、アイシングクッキーの写真と言葉を組み合わせたフォト絵本のようなものが作ってみたいですね」と語ってくださいました。普段からアイシングクッキーを自ら撮影されているのですが、並べ方や見せ方を工夫されていてとてもアーティスティック。きっと、アイシングクッキーの魅力が広まる本になると期待が高まります。

また、パリを訪れてお菓子作りのリサーチに行きたいとのこと。「旅行でまた感性が刺激されて、アイシングのアイデアが浮かぶといいのですが」…アイシングクッキーは人の心を繋ぎ、癒してくれる…アイシングクッキーのことを語るあこ先生は、とてもキラキラした表情で「楽しい!」という気持ちに溢れていました。

お教室情報

  • 横浜アイシングクッキー&シュガー教室「acorne」
  • ホームページはこちら
  1. 通常アイシングクッキーレッスン(単発レッスン)
  2. ■定員:4名(2名様からの開催となります)
    ■料金:6,000円~(アイシングクッキー・レシピ、お持ち帰りのBOX、紙袋、お茶菓子代込み)
    ※自宅でのレッスンとなりますので女性のみとさせていただきます

  3. 基礎コース(全4回)
  4. ■定員:4名(2名様からの開催となります)
    ■料金:28,000円(クッキー・レシピ、アイシング・レシピ、クッキー用木べら、パレットナイフ、持ち帰りのケース、テキスト、修了証、お菓子代込み)

  5. 中級コース(全4回)
  6. ■定員:4名(2名様からの開催となります)
    ■料金:32,000円(クッキー・レシピ、アイシング・レシピ、持ち帰りのケース、テキスト、修了証、お菓子代込み)

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