生徒さんの気持ちを大切に歌の楽しさを伝えたい「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」

下高井戸駅から徒歩1分の「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」で声楽レッスンを担当している森田愛紀先生。やさしい物腰で、レッスンを進めていく森田先生。先生がとても大切にしていることは「その人のその日のコンディションや気持ちをとらえて、歌った後に楽しい気持ちで帰ってもらうこと」だといいます。歌を習う、という習い事は一般的に「ハードルが高い」のだそう。その敷居を下げて歌の楽しさを知ってもらうために、森田先生は受講生の気持ちを大事にしてレッスンを組み立てています。

生徒さんの気持ちを大切に歌の楽しさを伝えたい…歌うことで心がスッキリ「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」

2017年09月26日更新

音楽・楽器

プロフィール画像 森田 愛紀(声楽家)

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まずは身体のコンディションを整えるためのストレッチ・課題に合わせた発声練習

森田先生の「声楽レッスン」は基本的に、発声練習をしてから、受講生が希望した楽曲・または先生が選択した楽曲を練習、指導していく流れになっています。曲はイタリア歌曲など、いわゆる「声楽」と呼ばれるジャンルのものから、ミュージカル、日本唱歌、ポピュラーなど多岐に渡っています。

生徒さんの気持ちを大切に歌の楽しさを伝えたい…歌うことで心がスッキリ「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」

「身体のコンディションはその日によって違います。喉は身体のコンディションに直結していて、いわば身体自体が楽器なのです。ですから、その日の受講生の、身体や気持ちの状態を感じてあげることを、まずは大切にしています。受講生とお話して表情を見て、どんな状況かな?と感じていきます」と森田先生は語ります。レッスンの始めに、まずは身体のストレッチを行います。前屈をしたり、首の筋を伸ばしたり…身体をほぐすことで、腹筋をうまく使えるようになり声が出やすくなるのだそうです。「私自身、お昼に歌の本番があるとしたら、朝6時くらいに起きてストレッチをして発声をして、ご飯を食べてからまたストレッチと発声をして…と丹念に準備運動をしてやっと声が出ます。それくらい声楽は身体のコンディション作りが大切なんですね。なので、レッスンでもストレッチと発声は入念に行います」。発声練習に関しては、その日の声の調子や、今伸ばしたい課題を考慮して「スタッカートで」「はっきりと『ラ』と発音する」など、発声の種類をいくつか変えて低音から高音まで声を出して行きます。

また、声楽を初めてまもない受講生の方はとくに、意識して腹筋を使うことに慣れていないのだそうです。「ですから、動きと声を繋げるような動きながらの発声も取り入れています」と実践して見せてくださいました。膝を曲げて、身体を低くした時は低音で「アー」と声を出し、徐々にバレリーナのように伸びると同時に高音へ移行させて発声します。動きを取り入れることで、腹式呼吸がスムーズに行えるそうです。このように、それぞれの受講生の課題に合わせて、きめ細かいケアでその日のコンディションをベストに持って行きます。受講生に寄り添って無理せず少しずつレベルアップを狙う…そんなレッスンが、人気の秘訣なのでしょう。

受講生が歌いたい歌を歌う中で丁寧に指導、レベルアップを図る

「基本的には、歌いたい歌を選んで歌ってもらっています。もちろん、小さなお子様は成長過程で必要な基礎力がつく歌を選んで、歌ってもらうこともありますが、知らない曲を歌って『楽しい』と感じてもらうのはとても難しいことです。『これが歌いたい』というモチベーションは何よりも大事なことで、歌いたい、というその想いを継続させていきたいですね」と森田先生。

森田先生は幼い頃からピアノを習っていましたが、声楽を本格的に始めたのは高校生の時だそうです。「でも、母の話によると小さな頃から家の中の出来事を歌にして歌っていたそうです(笑)。ある日、デパートで迷子になって母が探していると、大人の前で呑気に歌を歌っていたとか…そんな風に生まれながら歌は好きな子どもだったようです」。森田先生のお母様は、先生のお姉様に対しピアノレッスンを熱心に勧めすぎて辞めてしまった経験から、妹の先生にはそれほど厳しくなかったそう。「それがよかったのかもしれません。大学に進学してからも音楽の楽しさは続き、将来も音楽の道で生きていきたいと思って…講師の道を選びました」。特に子どもたちに音楽を楽しく学んで欲しい、と願う森田先生は、現在「一音会」という音楽教室の講師も勤めていらっしゃいます。お父様はクラシックが好きで、小さな頃から家の中ではクラシックのレコードがかかっていた…そんな環境が、森田先生の「音楽は楽しい」という想いのベースになっているのかもしれません。

生徒さんの気持ちを大切に歌の楽しさを伝えたい…歌うことで心がスッキリ「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」

受講生の年齢層は小学生から大人と幅広く、それぞれが歌いたい曲もバラエティ豊かです。ミュージカルの曲や宝塚の曲、ディズニー映画の曲など、専門外の曲を歌いたい方がほとんど。「やはり、歌を習おうという方は好みもはっきりしていますし『これが好き』という人が多いのです。その歌いたい曲の中で、その方のレベルアップを図れるように心がけています」。
部分的に難しい箇所を丁寧に繰り返し練習したり、声の出し方をイメージで伝えたり、好きな歌を通して上達を狙います。「その日、お教室に入ってきた時に、少し調子が悪そうだなあ、何かあったのかな?という方も、歌を歌って少しでも楽しい気持ちになって帰ってくださったら嬉しい。歌を歌うことを楽しんでもらえるように、何より心がけています」。
でも、なかなか受講生がうまく歌えなくて伸び悩んでしまうこともあります。「前に出来たのに、今日は歌えない…ということもよくあること。あまり求めることを高くせず、今日は一から積み上げていくように意識します」一歩ずつ、出来たことを認めて褒めていく、そんな森田先生の細かい気配りが温かい、レッスンなのです。

発表会を目標に聴いてもらう喜びと歌う喜びを学ぶ

こちらのスクールでは年に1回程度、発表会があります。森田先生は、発表会という場も受講生の成長のためにとても大事だと考えていらっしゃいます。「この曲を歌おう!という目標を立て、発表会の日まで練習してその歌に自分をなじませて、自分が入っていく。そしてご家族やみなさんに聴いてもらう喜びを知ることができます。歌で繋がることで、自分の中から歌う喜びが溢れてくる、発表会はそんな成長と喜びの場にしたいんです」。そのため、発表会まで丁寧に指導を重ね、直前には伴奏合わせを兼ねた、合同練習会も行うのだそうです。「本来、歌は聴いてもらうものですよね。ですから、本番を想定しつつ生徒さん同士で歌を聴き合う練習会が、とてもいい成果をあげるんです」。

生徒さんの気持ちを大切に歌の楽しさを伝えたい…歌うことで心がスッキリ「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」

森田先生は、生徒さんをとても穏やかにいいところを褒めてから、改善点を指摘します。以前は、「うまく歌わせなきゃ」という束縛が森田先生にもあって、自分の指導はこれでいいのか?と不安になることも多かったそうです。「一生懸命指導して、生徒さん自身も努力していたら、他の方から見たら『声が小さい』と言われたとしても、私はその子を褒めると思います。でも、以前はそうやって他からの意見を言われると揺らぐ自分がいました。今は、とらわれることはなく、褒めることができます」。

「歌を習う」ということの垣根が低くなるように…

「よく、自分のお子さんのことを『うちの子は音痴で…』とおっしゃる親御さんもいらっしゃるんですけど、歌を聴くと音痴では全くないんですよね(笑)。親御さんも少し敏感になっていらっしゃるかと思うんです」…やはり、歌は多くの人に「上手い、下手」と評価されやすいため、少し勇気がいる習い事なのかもしれません。「歌を習うっていう感覚が、一般の人には少ないんですね。もっと歌を習うということの垣根が低くなるといいなあと思います」。きっと、そういった想いが、丁寧で穏やかな森田先生のレッスンに繋がっているのではないでしょうか?

「対、生身の人間ですので、型にはめて教えようとしたらダメなんですよね。全員に同じようにマニュアル通りに教えようとすると、必ずどこかでひずみがくるように思います。常に、そこにいる人の雰囲気や状態をとらえて、瞬間瞬間を大事にしています」と森田先生は語ります。森田先生のレッスンは、優しい大きな「肯定感」がベースにあるように思いました。きっと、こういった先生に出会えたら、歌を歌う楽しさに気づくことができ、一生「歌がともだち」と思えるのではないでしょうか?

生徒さんの気持ちを大切に歌の楽しさを伝えたい…歌うことで心がスッキリ「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」

最後に、森田先生にとって「教える喜び」とはどんなことなのか、お尋ねしました。「もちろん上達してくれたら幸せですが、レッスンに来て歌って、血色が上がって元気になる生徒さんを見るだけで嬉しくなりますし、それが教える喜びです」。まるで歌のレッスンを受けることで、カウンセリングを受けているかのように元気になれる…森田先生のレッスンは一生に渡って続く「歌う喜び」を得られる、お教室なのかもしれませんね。

お教室情報

「Setagayaミュージックスクール〜ムジカーサ」
初心者の方から音大受験レベルの方までを対象に専門の講師陣が音楽レッスンを行います。
ピアノをはじめ、フルート、声楽、お子様にはリトミックが好評です。森田先生の声楽レッスンは毎週木曜日に開催されていて、個人レッスンとなります。

≪レッスン料金≫
●月謝制:10,800円(月2回、60分)

≪お問い合わせ先≫
●TEL:03-5300-8228
●Email:info@s-musicasa.com
●ホームページ:http://www.s-musicasa.com/

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